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国連 責任あるビジネスと人権アジア太平洋フォーラム(UN RBHR2022)への参加

2022年920-22日、JaCERはタイ・バンコクで開催された「国連 責任あるビジネスと人権アジア太平洋フォーラム」(UN RBHR2022 Harnessing Levers of Change)に参加致しました。

3年ぶりに開催されたアジア太平洋地域のビジネスと人権会合で、アジアのビジネスと人権に関わる主要関係者500名以上の現地参加登録があり、活気のある3日間となりました。会合の概要は以下の通りです。

  • NGOから、アジア各国のNAP(国別行動計画)のインパクト不足が指摘され、企業による人権DD等への取り組みに対し、国連、各国政府が義務化を推進すべきとの要請が多く聞かれました。また、アジアの先住民族の団体が多く出席し、各セッションで必ず自分達の問題をアピールし、救済を訴えていたのは印象的でした。
  • ヒューマンライツ・ディフェンダーの保護について、脅迫やハラスメント等の侵害事例が多く指摘され、タイをはじめアジア全体の課題と思われました。
  • 日本政府セッションが設けられ、中谷元・総理補佐官が基調スピーチを行い、外務省からは先般策定された「責任あるサプライチェーンにおける人権尊重のためのガイドライン」が紹介され、日本企業の実践への高い期待が示されました。経団連からも日本企業における人権デューディリジェンスの進捗等について報告されました。
  • 救済へのアクセスに関しては、ライツホルダーが十分に救済されていないとの声が多く、アジアでもまだ十分に取り組みが進んでいない印象でした。会議参加者との懇談では、JaCERのグリーバンス・メカニズム支援についても高い関心が寄せられました。

JaCERでは、今後もこうした機会を通じて、アジア地域をはじめとするステークホルダーとの関係構築・意見交換を行い、効果的な救済支援に活かしていく所存です。

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参考URL

UN RBHR2022公式ウェブサイト
https://www.rbhrforum.com/

UNDP アジアにおけるビジネスと人権の10年に関する報告書(20226月)
https://www.undp.org/publications/reflections-and-directions-business-and-human-rights-asia-from-first-to-next-decade

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